ペルシャ絨毯のギャッベについて

ペルシャと言えば絨毯が有名ですが、その中にギャッベと呼ばれるものがあります。

とは言っても絨毯は聞いたことがあってもこの言葉を耳にしたことのある日本人は、ほぼいないと言っても良いかもしれません。

これは製品の種類というかタイプの一種と思ってもらって良いのですが、主に手作業により製造され、現地では日常的に用いられる生活に密着したものです。

大きな特徴は毛足が一般的な絨毯に比べると非常に長いことにあります。

ペルシャというと現在のイランにあたる地方であり、暑い砂漠をまず連想するかもしれませんが、確かに砂漠地方は多いものの標高の高い地方も多く、夜間とか冬は日本以上に冷え込むことも多いのです。

そして日本において古来の生活スタイルはと言えば農耕民族であるように、彼らの昔ながらの生活スタイルと言えば遊牧民族であり、草原や高原地帯の大地にそのまま敷いて生活の場としていたのが即ち絨毯でありギャッベということになります。

地面から直接その冷たさが伝わってこないように毛足を長くしているわけです。

一般的な製品と比較すると肌触りが明らかに異なることに気づくでしょう。

また現在においても一点一点手作りというか手織りであり、機械生産ではないぬくもりが感じられますし、自然が感じられて心を癒される感を受ける人も多いでしょう。

もちろん現地での苛酷な使用を前提とした製品なのですから耐久性は折り紙付きであり、一生使い続けるようなことも十分に可能です。

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